宝塚歌劇団の宙組で起こったとされる出来事に多くのファンがショックを受けています。
宙組の娘役の有愛きいさんが自ら命を絶ったことです。
そしてそれは文春に取り上げられて事によって、大きな波紋が広がっていていじめが原因だと広まっています。
主犯格4人と言われていますが具体的に誰なのかと、遺族のコメントを全文紹介させていただきます。
- 有愛きいをいじめたとされる主犯格4人とは?
- 有愛きいが受けたとされるいじめについて
- 弁護士が発表した有愛きいの1日の日程
- 遺族側のコメントを全文紹介
主犯格とされる4人の人物
週刊文春の最初の報道からはじまり、今まで4人というキーワードが出ていましたが、有愛きいさんのいじめの主犯格と言われている人物をまとめました。
- 寿つかさー現在は宝塚に所属していない
- 真風涼帆ー現在は宝塚に所属していない
- 松風輝ー引退を予定
- 芹香斗亜
- 花菱りず
- 優希しおん
- 天彩峰里
正確には4人ではなく、幹部の人から有愛きいさんは罵倒されていました。
現在は引退している人も関わっているようですし、宝塚歌劇団側はいじめを認めていないため正確もっと多いのかもしれませんが。
これだけ自分よりも立場が上の人に罵倒され続けていたら、委縮しちゃいますし本来のパフォーマンスが発揮できない気がしますが何のための行動なのか疑問ですね。
紹介した人物のプロフィールをみていきましょう。
寿つかさ(ことぶきつかさ)
- 生年月日ー6月11日
- 身長ー172㎝
- 出身ー東京都港区
- 入団ー1990年(76期)
- 愛称ーすっしぃ
- 妹ー元宝塚歌劇団の達つかさ
現在は女優をしていて元宙組の男役をしていました。
2005年に宙組副組長、2008年には宙組組をやっていた経歴があります。
愛称がすっしぃなのは実家がお寿司屋さんだからで妹の達つかさはすっしーでほぼ同じでした。
双子でタカラジェンヌです。
真風涼帆(まかぜすずほ)
- 生年月日ー7月18日
- 身長ー175cm
- 出身ー熊本県菊池郡
- 入団ー2006年(92期)
- 愛称ーゆりか、すずほ
中学3年生で宝塚歌劇団に出会いこの道を志しました。
現在は女優をしていて元宙組トップスターです。
愛称にある「ゆりか」は本名から来ているみたいですね。
松風輝(まつかぜあきら)
- 生年月日ー12月25日
- 身長ー167㎝
- 出身ー兵庫県宝塚市
- 入団ー2006年(92期)
- 愛称ーまっぷー、あかり
最初からずっと宙組で2021年に副組長、2023年に組長に就任したばかりです。
愛称は松風→まっぷー、あきらも同じく芸名からつけられたよう。
芹香斗亜(せりかとあ)
- 生年月日ー1月20日
- 身長ー173㎝
- 出身ー兵庫県明石市
- 入団ー2007年(93期)
- 愛称ーキキ
男役で現在の宙組のトップスターになります。
星ー花ー宙と組みを移動しているようです。
サンリオのキキララから愛称がつけられたみたいですね。
花菱りず(はなびしりず)
- 生年月日ー5月15日
- 身長ー163㎝
- 出身ー東京都世田谷区
- 入団ー2009年(97期)
- 愛称ーかりん
愛称は本名の「かりん」から来ているようです。
優希しおん(ゆうきしおん)
- 生年月日ー11月30日
- 身長ー169㎝
- 出身ー大阪府岸和田市
- 入団ー2014年(100期)
- 愛称ーゆいな、キヨ
優希しおんの父親は元プロ野球選手の清原和博さんの親類にあたるため、「キヨ」という愛称になっているようです。
2023年12月24日に退団を予定しています。
天彩峰里(あまいろみねり)
- 生年月日ー3月26日
- 身長ー164㎝
- 出身ー兵庫県宝塚市
- 入団ー2014年(100期)
- 愛称ーじゅり、みね、じゅっちゃん
現在宙組に所属している娘役です。
小学生の時に初めて見たベルサイユのばらの宝塚の舞台にて、入団を志したそうです。
この時の白羽ゆりさんが演じたマリーアントワネットにあこがれを持ったとのこと。
有愛きいが受けたとされるいじめ
1番初めに週刊誌で「おでこにヘアアイロンで火傷」報道がされましたが、他にもいくつかのいじめがあったとされています。
- 前髪の作り方の指導としてヘアアイロンを額に押し当てられる
- 新人公演の小道具などを何度も直させる
- 糾弾後、過呼吸をおこして泣いているところにさらに追い打ち
- 宙組組長とトップ男役からの連日の執拗な叱責
- 4人の上級生からのリンチのような罵倒
- LINEでの集中砲火
- 「休演」の不満を有愛きいの妹にライン電話でぶつける
一覧を見てわかる通り、とても酷い内容となっていて妹のタカラジェンヌである一禾あおさんにも被害が及んでいます。
ヘアアイロンを額に押し当てられる
これは一番初めに週刊文春にて報道されたものです。
有愛きいさんのおでこに天彩峰里が前髪の作り方と称して、ヘアアイロンで火傷をさせられたというものですが、加害者は当たってしまったことは認めています。
しかしわざとではないと言っているようです。
劇団側は有愛きいさんの訴えを隠蔽したようで、文春も一時この記事がネットから消えました。
SNSではやけどの跡を前髪で隠しているのでは?とファンがざわつきましたが、証拠の画像自体はありません。
しかし天彩峰里が認めているということは、おそらく火傷を負ったのは確実でしょう・・・。
ちゃんと治療はしてもらえたのかな
新人公演の小道具作り直し
これも天彩峰里が有愛きいさんにカツラやアクセサリーを何度も作り直すように命令したというものです。
独断で作り直させたのかは不明ですが、何故有愛きいさんがやらなければいけないのかが分かりません。
スタッフさんはいないのかな・・・。
疑問が残りますね。
全員で小道具を作っていたということなのでしょうか?
専門の人はいないのでしょうか?
糾弾後、過呼吸をおこして泣いているのに自分のせいにされる
文春にて最初に紹介した「ヘアアイロン」のことが出たことにより、楽屋奥にカーテンでしきられている幹部部屋なる場所で糾弾を受け、その後有愛きいさんが過呼吸を起こしました。
そして泣いていて精神的に辛く過呼吸を起こしている中、宙組全員で話し合いという名の追い打ちをかけられ、その中にも天彩峰里はいたようです。
話し合いの結果、いじめというものはなく記事は事実無根で全て有愛きいさんが悪いという風になってしまいました。
文春にリークしたのは有愛さんだと幹部は思っていたという感じですね。
でも真っ先に自分が疑われることはしないと思います。
そして文春は有愛きいさんが情報源ではないと言い切りました。
幹部それぞれに罵倒された後に宙組全員で話し合う意味ってあったんでしょうか?
組長とトップ男役からの執拗な叱責
新トップスターの芹香斗亜、宙組の組長である松風輝によってよく呼び出されて、有愛きいさんは叱責をされていたとのこと。
怒鳴られていたらしいです。
有愛きいさんは新人公演にて下級生をまとめる役割をになっていました。
本当にまとまっていなかったのかも実際はわかりません。
複数の上級生からの罵倒
これは有愛きいさんが本公演前に下級生を集めて鼓舞しました。
ここからみんなをまとめようという意思が伝わりますが、稽古の最中に4人の上級生から有愛きいさんは叱責を受けてしまいます。
本番直前まで執拗に下級生の失敗の責任について大声で言われ続けたようです。
休憩中にまでこの行為は続き、松風輝からは「マインドが足りない」と言われ続けました。
際ほど紹介したものでもそうですが、こういう光景を見続けていたら恐くて下級生が失敗して今うのも無理はないです。
こわばっちゃうよね
「マインド」という単語を使っていますがこの言葉の意味は、考え、意見、意向、気持ちですので使い方が間違っていますね・・・。
そして花菱りずからは「嘘つき!」と罵倒され、それに続くように優希しおんが「嘘つき野郎!」と言ったとのこと。
おそらくこれは文春に載ったもののことについて言っているのだと思われます。
わざわざ連呼する必要性を感じない
文春報道=有愛きいさんがリークしたものと思っていたとしても、これをいうことによって本当だと認めているようにしか聞こえない・・・。
グループLINEでの攻撃
グループLINEにてミスをしてしまった下級生に対し上級生が集中砲火のごとく攻撃していたというものです。
こちらは宝塚について報道されたもので、有愛きいさんも同じように受けていたのかは分かりません。
このようなことを日常的にしていたのであれば、より失敗が増えてしまい悪循環になっている気がしますが気づいていないのでしょうか・・・。
いい舞台が作りにくくなってしまうと思います。
有愛きいさんの妹にまで電話をする
有愛きいさんが亡くなられた際当初それが「休演」扱いになっていました。
これに不満を持った上級生が妹の一禾あおさんにLINE電話をかけたと言われています。
休演扱いの意味がわからない
その日の夕刻に有愛きいさんの自殺が伝えられ、下級生は泣き過呼吸を起こす人もいたそうです。
下級生が絶望に陥っている時、松風輝と芹香斗亜は「公演をやりたい」といったとのこと。
この状況で!?
下級生の現状もよく見えていないのかな・・・。
新しい宙組トップスターの芹香斗亜の大事な舞台でしたが、「休みたい人がいるなら、できる人だけでやればいいじゃない。」「さあ、頑張ろう。」と。
命より舞台が大事という感覚になっているように感じられますね・・・。
遺族側のコメントを全文紹介
こちらが有愛きいさんのご家族が発表したコメントになります。
娘の笑顔が大好きでした。
その笑顔に私たちは癒やされ、励まされ、幸せをもらってきました。
けれど、その笑顔は日に日に無くなっていき、あの日、変わり果てた姿となり二度と見ることができなくなってしまいました。くりくり動く大きな瞳も、柔らかい頬も、いとおしい声も、何もかも私たちから奪われてしまいました。
「どんなつらいことがあっても舞台に立っている時は忘れられる」と娘は言っていました。けれど、それを上回るつらさは、忘れられる量をはるかに超えていました。宝塚歌劇団に入ったこと、何より、宙組に配属されたことがこの結果を招いたのです。 本当なら、今年の夏に退団する予定でしたが、突然の同期2人の退団の意向を知り、新人公演の長としての責任感から、来春に延期せざるを得なくなりました。それは、娘自身のためではなく、自分が辞めたら1人になってしまう同期のため、そして下級生のためでした。
あの時「自分のことだけを考えなさい」と強く言って辞めさせるべきでした。
なぜそう言ってやらなかったのか、どれだけ後悔してもしきれません。 大劇場公演のお稽古が始まった8月半ば以降、娘の笑顔は日ごとに減ってつらく苦しそうな表情に変わっていきました。それは、新人公演の責任者として押し付けられた膨大な仕事量により睡眠時間も取れず、その上、日に日に指導などという言葉は当てはまらない、強烈なパワハラを上級生から受けていたからです。その時の娘の疲れ果てた姿が脳裏から離れません。そばにいたのにもかかわらず、切羽詰まっていた娘を救えなかったというやりきれない思いに苛(さいな)まれ続けています。 劇団は、娘が何度も何度も真実を訴え、助けを求めたにもかかわらず、それを無視し捏造(ねつぞう)隠蔽(いんぺい)を繰り返しました。
心身共に疲れ果てた様子の娘に何度も「そんな所へ行かなくていい、もう辞めたらいい」と止めましたが、娘は「そんなことをしたら上級生に何を言われるか、何をされるか分からない、そんなことをしたらもう怖くて劇団には一生行けない」と涙を流しながら必死に訴えてきました。
25歳の若さで、生きる道を閉ざされ、奪われてしまった娘の苦しみ、そして、あの日どんな思いで劇団を後にしたのかと考えると、胸が張り裂けそうです。
私たちは、声を上げることもできず、ひたすら耐え、堪え、頑張り続けてきた娘に代わって、常軌を逸した長時間労働により、娘を極度の過労状態に置きながら、これを見て見ぬふりをしてきた劇団が、その責任を認め謝罪すること、そして指導などという言葉では言い逃れできないパワハラを行った上級生が、その責任を認め謝罪することを求めます。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023111001074&g=soc
読んでいると遺族の方の気持ちが痛いほど伝わってきますね・・・。
有愛きいさん本来の引退の時期に辞めれていたらこんな悲痛なことにはならなかったのかもしれないと思うと、胸が痛いです。
永遠に終わらないパワハラと、劇団側に現状を訴えても隠蔽されてしまうという過酷な状況下にいたことが分かります。
ご家族は辞めるように言っていますが、有愛さんはそこからぬけること自体にも恐怖を感じているのをすごく心配していたと思いますが、亡くなってしまいました。
劇団は有愛さんの訴えを隠蔽し、現状いじめの事実を認めていない形です。
いじめを行った人物や劇団側が謝罪をする日が来ることを切に願います。
有愛きいの1日のスケジュール
こちらは朝の情報番組で取り上げられた代理弁護士による有愛きいさんの1日の予定です。
15時間も稽古をしているのに3時間しか睡眠がないという驚きの生活が明らかとなりました。
そして稽古以外にも書類の作成も行っていたようです。
なんと時間外労働は月250時間を超えていたとのことです。
尋常じゃない
この生活をどれくらいの期間おくっていたのか気になるところですが、これは労災認定になりますね。
有愛きいさんは宙組の娘役でしたが、ここまで働かないと行けなかったのか疑問です。
宝塚ファンのSNSの意見
宝塚を愛しているファンほど、気持ちが乱れているのだろうと思えます。
みんなものすごく混乱していて、好きなものが恥ずかしいと思うようになってしまう状況。
今まで応援して見ていた舞台の裏ではこのようなことが起こっていたのかと・・・。
つらいね
間違いや問題があるのならば真摯に向き合い、このファンたちに「夢と憧れの舞台」を返すことこそが、宝塚歌劇団のなすべきことではないのかと、思えてなりません。
ファンや宝塚歌劇団全体が良いものになり、このようなことが二度とない様に改善されることを祈ります。
まとめ
- 有愛きいが受けていたいじめは辛くなるほどの内容
- いじめの主犯格とされるのは組長やトップスターなどの幹部
- 宙組は学級崩壊状態に陥っていて良いパフォーマンスが出来る状況下にない
- ファンは混乱しつつも宝塚の再生を祈っている
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