『愛は勝つ』の名曲で有名なKANさんが癌の告知を受けた事を報告しました。
メッケル憩室癌という事ですが、KANさんの癌のステージや病状、余命についてしらべていこうと思います!
- メッケル憩室癌とは何か?
- KANの癌のステージや病状
- KANの余命について
これらについて確認していこうと思います!
KANが公表したメッケル憩室癌とは?
KANさんが発症したのは『メッケル憩室癌』と呼ばれるものです!
名前の通りメッケル憩室に出来た癌となります。

メッケル憩室ってなに?
メッケル壁室とは、出産までに胎児と母体を結んでいた卵黄管が出産後も残ったものであり、
小腸の壁の一部が外側に飛び出た袋状の突起物です。
乳児の2〜3%に生まれつきメッケル壁室があるといわれ、回腸の盲腸に近い部位に存在します。
ほとんどの人は無症状といわれていますが、約20%の人に症状が発生し、その症状としては、炎症、腸閉塞、下血などがあります。
引用:https://nomu-capsule.jp/intestines/shocho/diseases-symptoms/07.html
KANさんはこの突起物に癌が見つかったという事になりますね!
KANの癌の病状は?
KANさんは数週間にわたって腹痛が続いていた!
KANさんが症状を感じたのは昨年の10月頃からで、腹痛が頻繁に起きていたようです。
腹腔鏡の検査結果で『メッケル憩室癌』が発覚しました。

いったいどんな癌なのか・・・
まず、メッケル憩室癌はかなり稀なものだそうです。
Meckel憩室に発生する癌は稀であり,報告例のほとんどが進行癌であるが、
引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/69/10/69_10_2580/_pdf
そもそも、メッケル憩室を持つ人が出生の2%程度という事もあり、症例が少ないようです!

生存率は?
今回【Meckel憩室癌の1例】という論文のデータを参考に生存率や死亡率を確認してみます。
状態 | 人数 | 期間 |
---|---|---|
生存 | 11 | ー |
死亡 | 7 | 1ヶ月~1年 |
不明 | 8 | ー |
症例が少ない為、確率を出すには微妙な気もしますが、
論文のデータをそのまま見ると7/26=26%ほどになるようですね。
不明があるのでここも誤差は大きいと思いますが。
生存期間はデータを見る限り、1ヶ月~1年間のうちに亡くなってる人が多いようです!
また、亡くなっている人はリンパ節や肝臓、腹膜播種に転移がみられます。
KANの癌のステージについて
KANさんの癌のステージについては現在公開されていません!
先ほどのデータからも分かる通り、死亡してる方はリンパ節や肝臓、腹膜播種に転移が見られます。
ただし、転移しても生存している方はいますが、なるべく早期発見で取り除きたいですよね。
ステージについては後日KANさんが公表したら追記しようと思います!
【3月20日:追記】
コメント欄に非常に理論的な解説を頂けたので、簡潔にまとめたものをご紹介させて頂きます!

とても貴重なコメントありがとうございました。
- 70年で日本に40例ほどの希少癌
- 強い腹痛などの症状で比較的早期に発見されることもある
- 無症状で発見時進行癌のことが多い
- 腹部CTで存在がわかりPETで検出されない。
強い疼痛の精査を行い、腹部CTで存在がわかりPETで検出されないところから腫瘍血管がないために核種が腫瘍に入らなくて検出されない、つまり大きくない可能性があります。
腹腔鏡下で手術できたとのことで開腹術ではない点から大きさは小さい、他の臓器に転移していない可能性が高いと考えています。
KANさんの場合、早期に癌を取り除けた可能性が高い事が分かりました。
再発だけ無い事を多くの方が願っていると思います!
KANの余命について
余命については不明ですが、早期発見の可能性が高いです!
転移無しの人は5年以上生存されている方のデータもあるです。

KANさんは実際どうなのか?
KANさんの具体的な状態が公表されないと、このデータに当てはめて考える事はできません。
ただ、癌が小さい可能性があるようで、その場合内視鏡手術で取り除けていれば後は再発が無い事を祈るしかありません。
余命に関して断定する事はできませんが、再発と転移の有無がポイントになってきそうですね。
なんとかKANさんが確実に治療出来る事を願うばかりです!
また元気な歌声をステージで聞きたいです。
まとめ
『愛は勝つ』で有名なKANさんがメッケル憩室癌を公表した為、彼の病状や余命とステージについて確認しました!
- KANが患った癌はメッケル憩室癌で70年で40症例しかない稀な病気である。
- メッケル憩室は出生時2%ほどしか持たない特殊な臓器。
- メッケル憩室癌は症例が少なく判断材料に出来るかは微妙。
- 『Meckel憩室癌の1例』という論文だと26%は死亡に至っている(症例が少なすぎる)。
- KANが患ったメッケル憩室癌で亡くなった人は、確認出来る限り全員転移が見られた。
- KANさんは内視鏡手術である事から癌自体は小さく、転移の可能性は低いと考えられている。
- メッケル憩室癌で亡くなった人は、転移があり、1ヶ月~1年間の期間が明記されていた。
コメント
コメント一覧 (3件)
メッケル憩室癌は小腸癌の中の一つで症例報告で日本語のものを検索したところ、この70年で日本に40例ほどの希少癌で日本での発症率まど統計データがありません。同様に小腸癌も希少癌で日本の発症率もありません。診断も各種検査で確診がつかないこともあります。
強い腹痛などの症状で比較的早期に発見されることもあり、無症状で発見時進行癌のことが多いです。
強い疼痛の精査を行い、腹部CTで存在がわかりPETで検出されないところから腫瘍血管がないために核種が腫瘍に入らなくて検出されない、つまり大きくない可能性があります。腹腔鏡下で手術できたとのことで開腹術ではない点から大きさは小さい、他の臓器に転移していない可能性が高いと考えています。
切除後病理組織で病理診断をしていますから、大きさ、転移の有無、組織によって程度がわかっているはずです。今後再発がないことを祈ります。
貴重なコメント頂きありがとうございます。
一部記事にも反映させて頂きます!
症例が少ないだけに昔の医療だと救えなかった古いデータも含まれているから、転移や生存率が低いけど
現代医療であれば昔と比べ指数関数的に完治率は上がっているだろうから、平均寿命までは生きられると思う