2023年5月25日の「奇跡体験!アンビリバボー」で、『連続爆破事件の真相』が取り上げられます。
そこで、49年前の大阪での爆破事件が取り上げられます。その事件の中で、『ウルトラ山田』という名前を犯人が使って脅迫状を出していたことがわかっています。
この『ウルトラ山田』が1番初めに使われた事件は、「大丸デパート爆破事件」で、その後「山陽電鉄爆破事件」が起こっています。
この2つの事件はどういったものだったのか、真相を考察します。
- 【ウルトラ山田】神戸大丸デパート爆破事件とは?
- 山陽電鉄爆破事件とは?
- 爆破事件が起こった社会状態
- 【ウルトラ山田】が使われた事件
今回は【ウルトラ山田】を最初に脅迫状の差出人名に使った事件と、さらに同じ犯人と思われる事件について考えます。
【ウルトラ山田】神戸大丸デパート爆破事件とは?
事件が起きた日時:1967年1月
どこで起きたか:大丸神戸店のトイレ
何が起きたか:爆弾が爆発する
被害者:清掃人が顔に怪我を負う
犯人:不明 (公訴時効)
この事件では犯人が「ウルトラ山田」と書いた脅迫状を残していました。
この事件で使われた爆弾が次に説明する山陽電鉄爆破事件に使われた爆弾と同じ構造のものだったため、山陽電鉄爆破事件もウルトラ山田による犯行と考えられています。
山陽電鉄爆破事件とは?
*矢印の場所に爆弾が置かれていました。
事件が起きた日時:1967年6月18日14時5分
どこで起きたか:兵庫県神戸市垂水区山陽電鉄本線「電鉄塩屋駅」(現・山陽塩屋駅)
何が起きたか:電鉄兵庫駅発 電鉄姫路駅(現・山陽姫路駅)行きの普通電車の網棚にあった荷物が爆発
被害者:2名の死者(24歳と39歳の女性)、29名の重症者
犯人:不明 (1982年公訴時効)
この事件の爆発は、電車の窓ガラスが吹っ飛ぶなど大きなもので、近くに座っていた24歳の女性は即死、もう1人の39歳の女性は重体でしたが、死亡しました。
使われた爆弾は?
警察によれば、塩素系カリウムと硫黄の混合物による火薬に時限式起爆装置が取り付けられたものが使われました。
この爆弾は、犯人が作成したと言われていますが、どの爆破事件もどれも犯人が爆弾を自作しているので、爆破事件はいつでも起こりかねないと思うと本当に恐ろしいです。
爆破事件が起こった社会状態
60年代後半には爆破事件がいくつも起こっていました。
当時は学生紛争が盛り上がっていて、暴力を使った革命を目標とする過激派集団の爆破事件が次々起こっていました。
他に起きた爆破事件は、1967年「東京都みどりの窓口爆破事件」(未解決)、1968年6月16日の「横須賀線電車爆破事件」(犯人逮捕)、1972年8月2日「近鉄奈良線爆破事件」(未解決)など、鉄道に爆発物という事件が多く起こっていました。
横須賀線電車爆破事件の犯人は死刑になってるよ!!
【ウルトラ山田】が使われた爆破事件
1974年に3件の爆破事件が大阪で起こっており、この時の犯人は中学2年生の男子生徒で、爆弾マニアだったということでした。
彼は『ウルトラ山田』を脅迫状に使っており、同一犯かと思われましたが、この男子生徒は1967年には5歳だったため、別人が犯人であると判断されました。
この事件に関しては次の記事に詳しく書いているのでご覧いただければと思います。↓↓↓
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まとめ
今回は、いちばん初めに「ウルトラ山田」が使われた事件について調べました。
- 1967年1月に起きた神戸大丸デパート爆破事件にあった脅迫状に「ウルトラ山田」が使われていたのが最初に登場した事件である。
- 1967年6月に山陽電鉄爆破事件が起こり、この事件に使われた爆弾が神戸大丸デパート爆破事件で使われた爆弾と同じ構造だったため、この事件も「ウルトラ山田」の犯行と考えられている。
- 神戸大丸デパート爆破事件と神戸大丸デパート爆破事件はどちらも未解決で公訴時効となっている。
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