「甲府信金OK誘拐殺人事件」とは、1993年に山梨県で発生した、身代金目的の誘拐殺人事件です。
身代金を要求するために甲府信金の女性を誘拐、殺害した後、死体を遺棄した残虐な事件です。
犯人の動機や生い立ち、家族構成、逮捕のきっかけなど詳しく見ていきたいと思います。
- 「甲府信金OL誘拐殺人事件」の犯人の動機や犯行内容
- 犯人の生い立ちや犯人の顔画像はある?
- 犯人には愛人がいた?
- 犯人の判決内容は?
- 犯人逮捕のきっかけは?
【甲府信金OL誘拐殺人事件】犯行の動機や内容は?
「甲府信金OL誘拐殺人事件」は当初被害者の父親が関係しているなど、憶測も飛び交っていましたが、犯人は単独犯でした。
犯人の動機は?
「甲府信金OL誘拐殺人事件」の動機は、身代金を得る為でした。
犯人の宮川豊被告(当時38歳)は、7,000万円もの借金を抱えており、その返済の為に身代金目的の誘拐事件を起こしました。
身勝手な動機だね!
なぜ借金があった?
宮川豊被告は「山梨いすゞ」での営業成績を上げる為に架空の契約を繰り返した結果、借金が7,000万円まで膨れ上がりました。
会社からその架空の売り上げの未収金の処理を求められ、犯行に及びました。
犯行内容は?
事件は1993年8月10日、甲府市の甲府信用金庫の区報担当者宛てに1本の電話が入ったことから始まります。
電話の内容は地元雑誌「ザ・やまなし」の記者を名乗る男性からで、記事の中で甲府信金の女性を紹介したいという内容でした。
犯人は雑誌の記者を偽って電話をかけていたんだね
内田さんは「雑誌の取材に応えてくる」と職場を出た後行方不明となりました。
翌日身代金要求の電話が入り、取材と偽った誘拐事件という事が発覚します。
身代金を払ったら生きて返すと言いながらも、犯人は誘拐当日に内田さんを殺害しています。
その後、犯人は被害者を笛吹川に遺棄しています。
ひどい事件だね
【甲府信金OL誘拐殺人事件】犯人の生い立ちや犯人の画像は?
「甲府信金OL誘拐殺人事件」の犯人、宮川豊の生い立ちをまとめました。
氏名:宮川豊
年齢:現在68歳(事件当時38歳)
出身:山梨県甲府市(農家の長男)
学歴:高卒(山梨県立農林高校)
仕事:高校卒業後市内のガソリンスタンド
に入社。その後
自動車販売会「山梨いすゞ」に入社
役職:大型車販売第二課・係長
今の「いすゞ自動車」だね!有名な会社に勤めていたんだ!
宮川豊被告の顔写真がこちら!
普通の人という感じで、とてもこんな凄惨な事件の犯人とは思えませんね。
【甲府信金OL誘拐殺人事件】犯人の家族構成は?
宮川豊被告には家族がいました。
家族構成は妻・子供2人です。
宮川豊被告が事件を起こした後、家族はどうしたのでしょうか?
おそらくですが宮川豊被告と妻は離婚し、山梨県から離れた可能性が高いと思われます。
こんな事件を家族が起こしたら、同じ場所には住めないよね
【甲府信金OL誘拐殺人事件】犯人には愛人がいた?
宮川豊被告の借金が7,000万円あったと前述していましたが、その借金の中には愛人との交際費が含まれていました。
宮川豊被告はいきつけの韓国バーのホステスと愛人関係にあり、このホステスに貢いでいました。
愛人の為に一軒家を借りたり、韓国に渡って豪遊してたらしいよ!
愛人に貢いだことによりさらに借金が膨らんだことが犯行の原因の一つでした。
本当に身勝手な理由だよね!
【甲府信金OL誘拐殺人事件】裁判の判決内容は無期懲役!
宮川豊被告は知人から自首するよう説得され、知人に連れられて警察に自ら出頭しました。
自主したんだね!
自首したことにより裁判で有利になるかと思いきや、自首したことは無効という理由で死刑が求刑されました。
甲府地方裁判所で開かれた第一審の公判で、被告人として起訴されたMは犯行を全面に認めた。そのため、自首の有効性が争点となった。弁護人は自首は有効であること主張する一方、甲府地検は既にMがこの男と特定(さらに境川PAの駐車していた自動車のナンバーを控えており、そのうちの1台がMの自宅に停まっていたなど割り出されていた)されており、自首は無効という理由で死刑を求刑した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E5%BA%9C%E4%BF%A1%E9%87%91OL%E8%AA%98%E6%8B%90%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
その後の審議の結果、甲府地裁は自首の成立は否定したが無期懲役の判決となり、現在千葉刑務所に服役中です。
死刑じゃないことに驚き!
【甲府信金OL誘拐殺人事件】犯人逮捕のきっかけは公開音声?
宮川豊被告は内田友紀さんを誘拐してから何度か身代金要求の為に内田友紀さんの父親に電話をしています。
その際何度か音声の録音に成功していました。
内田友紀さんが遺体で発見された後、犯人逮捕の為録音していた音声が公開されています。
その声を聞いた宮川豊被告の友人が「自分の知人の声だ」と気付き、宮川豊被告を呼び出して自首を勧めた結果、知人に連れられて宮川豊被告は自首しました。
知人は公開された音声の他にも、声紋鑑定の結果を見て宮川豊被告が犯人だと気付いたと話していました。
声紋鑑定で何がわかるのか?
【甲府信金OL誘拐殺人事件】犯人の特徴を捉えた声紋鑑定とは
犯人の音声を公開したところ、1日700件の情報が寄せられたが、有力な手掛かりはつかめないままでした。
報道各社は情報を集める為に山梨県上野原市にある「日本音声研究所」の鈴木松美氏に犯人の声の声紋鑑定を依頼しました。
こちらがその鈴木松美氏です。
声紋鑑定の結果、なんと宮川豊被告の特徴とかなり一致していたのです。
特徴 | 鈴木松美氏による 声紋鑑定結果 | 宮川豊被告 |
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身長 | 音の高さは身長が高くなるほど低くなる傾向がある。逆探知装置に残された音の高さから身長170cm前後である | 宮川豊被告は身長172㎝ |
年齢 | 年を取るごとに声帯の筋肉が衰えることから、おおよその年齢がわかる。逆探知装置に残された音をもとに年齢は40歳から55歳の間である | 宮川豊被告は事件当時38歳であり鈴木氏の判断より年齢が若いが、大幅な違いはない |
在住地 | 約束を「やぐぞぐ」と濁音の訛りで言ったり、「そうですか」を「ほうすっか」と言うなど、甲州弁(国中弁)を多用していることから甲府盆地に在住している | 宮川豊被告は甲府盆地出身・在住 |
職業 | 身代金要求時に「無地の帯封」を求めている。これは現金で大金を扱っている者にしかわからない特徴であり、高額なものを取り扱っている者の特徴。会話の調子から「人と接する職業」の可能性が高い | 大型トラックを販売するセールスマンであった為取引額が高額だった |
ほぼ正解!声紋鑑定すごい!
この鑑定結果と公開された犯人の声を聞いた知人が「宮川豊被告に間違いない」と思い、宮川豊被告を呼び出して自首を勧めたという流れでした。
もし声紋鑑定がなかったら、知人も「宮川豊被告かもな・・・」位で、自首を勧めようとは思わなかったかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「甲府信金OL誘拐殺人事件」の犯人の身勝手さや、声紋鑑定のすごさがわかりましたね!
- 「甲府信金OL誘拐殺人事件」は身代金目的の誘拐殺人事件
- 犯人の宮川豊被告は無期懲役で服役中
- 宮川豊被告の逮捕のきっかけは公開音声と声紋鑑定
ここまでご覧頂きありがとうございました。
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